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2009-07-04 00:02 | カテゴリ:history
破天荒な皇帝!


 世の中にはお節介な人っていますよね。中には悪気が全然ない分だけ始末の悪いという場合も多々あります。

 歴史上にもそんな迷惑な人物ってたくさんいますが、少なくとも先輩や上司にいて欲しくない人物といえば、ロシア皇帝「ピョートル1世(大帝)」でしょう。どんな人物かというと17世紀ロマノフ朝第5代のツァーリ、初代のロシア皇帝であり身長2mを超す巨体(足のサイズは30cm)で、ロシアを西欧化するため様々改革を断行した行動力あふれるリーダーです。当時のロシア貴族の特徴でもあったアゴヒゲを禁止する『髭税』なんかも断行しています。

 そういう意味では偉人なんですが、このお方、とにかくやる事が破天荒なんですよ。


 彼が26歳の時、ヨーロッパ文明を学ぶため、ロシア皇帝でありながら自ら偽名を使って使節団の一員となり、ヨーロッパ各国を回ったそうです。

 訪問したオランダ、アムステルダムでは造船技術を学び、何と造船所で船大工として働いたそうです。巨体の皇帝は自らハンマーを振るって、作業をしていたそうで、周囲の人間は、うすらでかいこの男がロシア皇帝だなんて誰も思いもしなかったでしょう。他にも医学や天文学、植物学などを貪欲に学びます。

 こうして書くと知識欲・好奇心旺盛な英明な君主のイメージがしてきます。このイメージ、けっして間違いではないと思います。…でもね…。

 外科手術や歯科医療をロンドンで学んだ彼は、抜歯器具を買い込みました。当然道具があれば使ってみたくなるのが人情。帰国後、家臣たちの虫歯を麻酔なしで抜くのを趣味にしたそうです。 もちろん当時の抜歯術は今とは比較にならないほど荒っぽいもので、虫歯どころか歯茎までも損傷する勢いでした。

 友人が「ねぇ、虫歯抜かせて?」と聞いてきたら迷わず「嫌だよ、冗談じゃない!」と断れますが、相手は困った事にロシア皇帝です。もう最高にパワハラですよね、これって。
 本人は特段サディスティックな嗜好の持ち主と言うわけではなく、純粋に身に付けた技術を実践したいという向学心の延長だったのでしょう。悪意がない分始末に負えません。屈強なロシアの男たちも、皇帝の前ではさぞや震え上がったことでしょう。

 この破天荒な皇帝の最期も当然我々を驚かせてくれます。伝えるところによると、晩年のピョートルは膀胱炎を患っていたのですが、真冬の海に入って溺れた漁師を助けたために病気が悪化し、1725年1月28日に死去したという記述があります。

 …病気なのに、真冬のロシアの海に飛び込んだ?しかも溺れた漁師を助けるため?…この皇帝陛下は正気なんでしょうか?全く意味がわかりません。誰か、家臣を使って救助させようとは考えなかったのか?だって皇帝なんだから周りに人はいるでしょうに。周囲の警護の人間も、いきなり病を患った皇帝が海に飛び込むのを黙って見ていたのでしょうか?人間、体力だけは過信してはいけませんね。このエピソードを聞くと、家臣の歯を抜こうとする彼って、ある意味とても純粋な男だったんだなぁと思えてきます。残念なのは学んだのが歯科医療ではなく、料理とかだったら、家臣たちも幸せだったかもしれませんね。



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