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2008-06-29 18:29 | カテゴリ:Etc
106といえば…


▲「キ106」の試作機

 このブログを読んでいただいている人に「106」と言えば、「PEUGEOT?」という答えが返ってきそうです。
 今回はmomo-cafeの地元「江別」ネタで。ちなみに「江別」の地名の由来はアイヌ語の「ユベオツ」(鮫のいる川)または、「イブツ」(大事な場所への入り口)だそうです。


幻の戦闘機「キ106」


 太平洋戦争末期、江別に今でもある王子製紙工場で戦闘機の製造を行っていました。何故、製紙工場で飛行機なのかというと、戦争末期、資源に乏しい日本では特にアルミニウムなどの金属の不足が深刻でした。
 だったら、機体を木製にしようというプランが立ち上がって、試作機作りが始まりました。ベースとなった機体は『キ84・疾風』。資材不足が起こる事を考慮し、代用資材を用いて開発されたのが『キ106』です。
 当初は苫小牧の王子製紙で製造される予定でしたが、主力の苫小牧工場を失うのが嫌だったらしく、江別工場での生産となりました。



▲「キ84」


記憶の断片…




 試作機が2機完成し軍に納入された他、数機製作されていたそうです。戦後アメリカに接収され、解体されこの世から姿を消します。当時のパイロットの話によると、木製(合板)の機体はかなり重く、残念ながら思ったような性能を発揮する事はなかったようです。
 江別市の郷土資料館と開拓記念館に少ないながらも「キ106」の展示があります。郷土資料館には、畑に埋められていた「キ106」の開発計画の資料と、王子製紙工場の倉庫に眠っていた、「キ106」の合板と車輪。そして当時工場で働いていた女学生が持ち帰っていた防弾ガラスが展示されています。
車輪は戦後、工場の台車に転用されていたため、かなり痛んでいますが逆に現在に残ったようです。木材はカゼイン接着剤(牛乳からとれる接着剤。この変辺が江別らしいです。)で合板化されており、持つと結構重たい事がわかります。実際江別飛行場(momo-cafeの出身中学校の裏にあった)から離陸し、丘珠空港(当時札幌飛行場)に着陸した際、重さで車軸が折れたそうです。



 飛行機が空を飛ぶのは、きれいでロマンを感じますが、「キ106」は戦闘機ですので、残念ながら単純に喜べないかもしれません。しかも大戦末期、木材で飛行機を造らなくてはいけなかった状況を開発者やパイロットはどうおもっていたのでしょう。果たして無事離陸し、嬉しかったのでしょうか?


小中学生の時、何も知らず遊んだ飛行場。何で江別に朽ち果てた飛行場があるんだろうと不思議には思っていましたが、当時はこの「キ106」の事を学校でも教えてくれはしませんでした。今ではこの飛行場は住宅地や大型店となり、その痕跡はひっそり立てられた看板だけとなりました。
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