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2014-10-27 23:34 | カテゴリ:movie
ゾンビの夜明け…


 今ちょっと時間が出来ているのでDVDを観ようと思っています。最近の映画全然観ていないのですが、何故だかちょっとだけ古い、つまり自分の子どもの頃の映画に興味がわいております。

 先日観たのがジョージ・A・ロメロ監督の『DAWN of the DEAD』。ちょっと前にリメイクが作られたましたが、オリジナルの方です。1978年の作品の方。日本では『ゾンビ』という邦題で話題となった映画です。そういえば最近はすっかり見なくなりましたが、土曜日の午後あたりによく再放送していたっけ。

 この映画は、以前このブログで紹介した『NIGHT OF THE LIVINGDEAD』の続編という位置づけです。前作は宇宙からの謎の放射能の影響で突如地上の死者が動き出すというホラー映画で、アメリカのとある田舎の地域限定の出来事でした。しかし今回はアメリカ全土にこの状況が広まった所から物語が始まります。

 前作の『NIGHT OF~』は、最初から最後まで一気に見せる緊張感あふれる傑作でしたが、今回の『DAWN of~』はテイストが違います。今回観たのが139分のディレクターズ・カット版のせいで、より全体に緩い空気が流れております。この映画はもう何度も観ていますが、改めてみても緩いのです。ホラー映画なのにこんなに緩くていいの?と心配するぐらいです。

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 ユルさの原因は、緩慢なゾンビの動きが挙げられますが、どこか怖いさよりも滑稽さが見えます。それじゃあホラーとしてダメじゃんと言われそうですが、そうならないのがこの映画の凄さです。

 SWAT隊員のピーターとロジャー、TV局のヘリパイロットのスティーブンと、その恋人(不倫相手?)のフランの4名が主人公。異常な状況下の人物の描き方が秀逸です。

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 明るく優しく頼もしいSWAT隊員のロジャーは、ショッピングモールに立て籠もる際、入り口をトレーラーでふさぐこと提案。その作業中、妙にハイテンションとなり情緒不安定となります。相方のピーターが見かねてたしなめるくらいに。
この辺りの演出も心憎いものです。普段冷静で恐怖を表に出さない彼ですが、やはり正常ではいられないわけです。結果我を忘れたロジャーはソンビに噛まれ、数日後ゾンビ化。「ゾンビにならないよう頑張るが、なった時には撃ってくれ」と相方ピーターに懇願。そしてピーターが悩みながら引き金を引きます。

 ユルさを感じるのは、このショッピングモールのシーン。4人はゾンビを締め出し、モール内で買い物(略奪)を楽しみます。もう夢のシーンです。恐怖の外界とは裏腹にモール内は別世界。ただ、ここでも演出が上手いのが4人(のち3人)の表情がだんだん死人のようになっていくこと。恐怖を打ち消すように贅沢な暮らしをしているわけですが、その行為に飽きてくるわけです。
 
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 そのユルい非日常を突然ぶち壊すは、軍隊のような暴走族グループの出現。ここから一気に話が加速し、ハラハラドキドキするわけです。…ん?待て待て、ゾンビが主人公らを襲うシーンはそんなにドキドキしないのに、暴走族には…。やはり怖いのは死んでいる人間よりも生きている人間というわけか。これは前作にも通じるテーマです。

 ここでも人間の弱さが描かれてます。ピーターは、暴走族をほっといてやり過ごそうと作戦を立てます。戦闘慣れした武装集団が相手ですから正しい判断。しかし、仲間のスティーブンは「このモールは俺たちのもんだ!」といきなり作戦をぶち壊し、こともあろうか武装集団に銃を向けます。こんな極限でも人間欲が出るもんですね。観ている客は「おいおい、そりゃおかしいだろ!」と判断出来ますが、パニック状態では判断できないのかもしれません。
 
 とうとうゾンビと主人公たちと暴走族の三つ巴の戦いに突入。すると精気を失っていたピーターの表情が生き生きしてきます。

 有名なシーンですが、大暴れ暴走族のメンバーの一人は、モールで略奪し、血圧を測るイスを発見。するとさっそく座り何故か血圧を測ろうとした時、スティーブンの攻撃がスタート。すると仲間が血圧男に「いくぞ、敵だ!」と引っ張って行かれたわけです。その後、この男は何を思ったが、ゾンビが取り囲んでいる血圧測定イスに座り、おもむろに測りはじめます。座って腕を固定した所、ゾンビが襲い掛かり、結局腕は切断され本体はゾンビたちのエサになってしまいます。最後、ピーっという音とともに「血圧…ゼロ」といメッセージが映されるオチまでついてきます。どうしても血圧を測りたかったんだなぁ、ちなみに健康に気をつかわなきゃならないキャラではないのですが。そんなわけで、このシーンはギャグにしか見えませんが、極限状態で人間は冷静な判断出来ないのを暗示しているようです。

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 これは有名なエレベーターのシーン。私は小学生の頃、この映画を観たため、未だにエレベーターに戸が開くと、一瞬身構えてしまいます。

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 スティーブンもエレベーターでゾンビに襲われ、哀れにもゾンビとなってしまいます。悲しい事に生前の記憶から隠し部屋にいた恋人フランの下へ、他のゾンビを引き連れ戻ってきます。

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 生き残ったピーターはスティーブンを射殺し、フランを逃がした後、自らは逃げず自殺をしようとします。ラストはここでは書きませんが、ラストはゲームのようにハッピーエンドからバッドエンドまで何パターンか、あるようです。

 何でこんなにユルいのに怖いのか、ホラーという色眼鏡を外してみると細やかな心理描写がされていることに気が付く秀逸な映画です。ロメロ監督は人種差別反対と反戦や物質主義へのメッセージをこの映画に託しているというのも、興味深い話です。
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